神田発。団塊不動産屋のまじめな話

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2006年07月09日

本因坊「秀策」

 先週、NHKの番組「その時歴史が動いた」に江戸時代の棋士本因坊「秀策」が登場しました。茶道や華道などの多くの分野で家元制度が整備され文化爛熟の江戸時代にあって、秀策は、幕末時代に碁の分野において12年間で御城碁19連勝という大記録を成し遂げ、秀策流と名づけられた布石と共に名実共に兼ね備えた家元として歴史にその名を残し、その後の日本が囲碁大国となる礎となりました。今では碁は大衆化され、ネットで世界中の相手と手軽に碁を打てますし、世界中のタイトル戦や名人の碁を見ることもできるありがたい時代となっています。反面、番組で見られたような、武術・芸術はもとより日常事までをもを厳しい修業と捉え「道」として昇華させてしまうという日本の古き良き「修業文化」は既に廃れてしまっています。又、一部に残る家元制度も形骸化しており、碁界においては家元制度はなくなってしまい、それと軌を同じくするように、日本の碁はかつての勢いは全く失せ、世界に通じなくなってしまいました。現在の日本の全ての分野で一本筋が通ってないように感じるのは、この「道」の美学が失われてしまっていることも一つの原因なのではないでしょうか。生きていく上で、ひとつのことを極め、生涯をかけるというのは非常に美しいことのように思うのですが、そういったことを称え・尊重し・伝承する雰囲気が確実に失われているように感じます。
 こうなったら、せめて好きな「碁」の世界には、勝負と同時に改めて「道」あるいは「美学」(「大竹美学」良い響きですね)を持ち込み、この先、碁の総本山である日本棋院が先頭となって「道」としての囲碁を普及し、結果、囲碁大国となり、「囲碁道」を極めつくした研ぎ澄まされた武士あるいは修業僧のような達人が誕生し、再度日本の碁界を世界一の座に復帰させる時代を仰ぎ見たいものです。
 その時どんな歴史が動いたのかはいまいち不明でしたが、囲碁ファンとしては一般番組で碁が主要テーマとして取り上げられたことに関し素直にうれしくおもいながらも、何かと考えました。

投稿者 Lakanda : 2006年07月09日 13:20

コメント

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